Visa、GOJEKに出資東南アジア地域のデジタル決済拡大に向け連携

07/17/2019

*本リリースは 2019 年7 月17日シンガポールにて発表されたリリースの抄訳です。

 

シンガポール、2019年7月17日 世界的なデジタル決済テクノロジー企業であるVisaは、現在進行中の投資ラウンド「シリーズF」の一環として、東南アジア有数のモバイルオンデマンドサービスや決済プラットフォームを提供するインドネシアのGOJEKに出資しました。両社は、インドネシアおよび東南アジア地域の消費者に、多様なキャッシュレス決済の選択肢とよりシームレスな体験を提供するために協力していきます。

 

デジタル決済とファイナンシャル・インクルージョンおけるインドネシアのマーケットリーダーである「GO-PAY」にとり今回の資金調達は、東南アジア地域でのGOJEKの決済サービスの拡大を加速するものとなります。今回のパートナーシップにより、VisaとGOJEKは、デジタル世代の消費者や、銀行口座を持たない、あるいは金融サービスを受けられない人々のために、革新的な決済ソリューション開発に向け、協働することとなります。

 

東南アジアにおけるファイナンシャル・インクルージョンは、喫緊の重要課題です。インドネシアでは、取引の大半が依然として現金で行われており、ベトナムでは、デジタル決済の利用者は4人に1人と低い普及率にとどまっています[1]。このような状況に対応することで、東南アジアで経済規模が比較的に大きな国において、9〜14%のGDPの成長が期待できます[2]。

 

Visaのアジア太平洋地域担当リージョナルプレジデントであるChris Clarkは次のように話しています。「VisaとGOJEKは共通の目的を共有しており、この度のパートナーシップに大変期待しています。私たちは、共に東南アジアの急成長を遂げている都市部での生活や世界中の人々の支払い環境をより便利にしたいと考えています。また、小規模、中小規模の企業を含む、銀行口座を持たない、あるいは金融サービスを受けられない人々に、正式な金融サービスを提供するという共通の目標を持っています。本パートナーシップを通じて、GOJEKの持つ力とVisaのネットワークを活用し、東南アジア地域における金融アクセスの拡大を目指していきます。」

 

GOJEKのプレジデント、Andre Soelistyo氏は次のように述べています。「私たちは、この度の資金調達は、東南アジア地域における成長の次の段階をテクノロジーを基盤に推進するという当社の長期ビジョンを評価いただいたものであり、光栄に思っています。VisaのGOJEKへの出資は、当社の事業モデルにご賛同いただき、GOJEKがそのエコシステムにより地域全体の人々の生活を改善できると信頼していただいている証しです。」

 

またGO-PAYのCEOであるAldi Haryopratomo氏は次のように話しています。「GO-PAYとVisaは、消費者にとって便利でシームレスな取引を可能にするというビジョンを共有しています。収入と生活を向上させるためにインドネシアでデジタル決済の採用を推進しており、東南アジア地域の消費者に、当社のソリューションのさらなる拡大に向けVisaと協業できることを大変嬉しく思っています。Visaとの協働により、東南アジア地域でキャッシュレス決済へのアクセスを拡大する貴重な機会に期待しています。」

 

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Visaについて

Visaは、電子決済の世界的リーダーです。Visaのミッションは、最も革新的で信頼性が高く安全な決済ネットワークで世界を結び、個人や企業、そして経済の繁栄に貢献することです。Visaが保有する最先端のグローバルなプロセシングネットワークであるVisaNetは、毎秒65,000件を超す取引を処理することができ、世界中に安全かつ信頼のおける電子決済を提供します。Visaは常にイノベーターであり続け、あらゆるデバイスを利用した商取引の発展を促進し、誰でもどこでも利用できる夢のキャッシュレス社会を実現する原動力となっています。世界がアナログからデジタルに移行しつつある今、Visaは自社のブランド、商品、人材、ネットワーク、および企業スケールを活かして商取引の未来を形作っていきます。詳しくは、https://usa.visa.com/about-visa/our_business.html(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。

 

GOJEKについて                                    

GOJEKグループは東南アジア有数のオンデマンドマルチサービスプラットフォームテクノロジーを提供するグループで、交通、決済、食品配達、物流、その他オンデマンドサービスなど幅広いサービスを提供しています。2015年1月にバイク便やライドシェアサービスとして投入されたGOJEKアプリは、東南アジアの消費者の様々なニーズに沿って急速に拡大しています。現在は、総合テクノロジーグループとして、東南アジアの庶民生活の様々な部分に組み込まれた数々のプラットフォームや事業を運営しています。                                 

 当グループは、製品やサービスを提供し、社会におけるより大きな価値の創出を支援し、効率と生産性を改善し、金融包摂を促進することで、テクノロジーの活用により人々の生活を向上させるという原則に基づき設立されました。


[1] Google-Temasek
eConomy SEA 2018: Southeast Asia’s internet economy hits an inflection point,
p. 29

 

[2] アジア開発銀行とOliver Wymanによる調査:Accelerating
Financial Inclusion in Southeast Asia with Digital Finance